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ニュースレター 2012年 7月号

■2015/03/10 ニュースレター 2012年 7月号

東洋医学的健康とは、「静かな湖上を風に流れる船のよう」と例えられています。風に逆らってもいけないし、船上で慌てて動かしてもいけない、「自然の流れの中にゆっくりと身を任せよ」ということです。

自然に沿った生き方の基本は「季節の過ごし方」です。
 
『春の過ごし方』
「春」は「発陳」(はっちん)といい、「冬」に蓄えていた陽気が、「春」の陽差しと共に表に発散されて、万物が発生し、発芽し、命のエネルギーがどんどん湧き出てくるという意味をあらわします。

つまり、色々なものが躍動し、活発になってくる季節なので、髪の毛の結んだものを解きほぐすように、「冬」の厚い衣服を緩め、動きやすい身体にすることで、「冬」にじっと我慢していた身体さんにも「春」の陽気で流れを作っていきましょう、という季節です。

行動は、睡眠をいくらか遅らせてもいいですが、早目に起きて散歩する等、一年の準備運動の時期です。いきなりフルパワーでは、寝ていた身体はびっくりして病気になってしまします。

昔の人は、「冬」は雪で閉ざされて、外仕事は何もできない為、無理していませんでしたが、現代人は「冬」だといっても関係ないので、「冬」にエネルギーを 発散させすぎて、「春」の芽吹
きの季節に芽が出ない。
              
                    
そのため「春」に病気になる。
つまり「春」は、1年の準備運動、ストレッチ開始の季節です。
これで、準備ができると、いよいよエンジン全開の「夏」に病気や怪我もなく、元気に過ごせます。

『夏の過ごし方』 
「夏」は、「蕃秀」(ばんしゅう)といい、暑さを番傘で防ぎながら、万物がどんどん成長し、勢いをつけて立派になる時期をいいます。

つまり、「春」の発芽から、どんどん大きくなってきたものを、さらに勢いをつけていき、1年の蓄えを十分に作る時期です。
行動は、この季節は、いくらか夜更かしをしてもいいけど、朝は早く起き、昼の暑さにやられないように、朝のうちにいろいろやるようにした方がいいでしょう。

中のエネルギーを十分に使って花が咲くように、身体においても中に気をため込まないように、暑気を十分に発散させる(汗をかく)ことが大事です。

これによって、 中の悪いものを十分に排泄するという意味もあるので、毎日クーラーにどっぷり浸かっていると、代謝できないものが溜まってきます。

これが、「秋」に病気を 起こす元になっています。
汗は、体温を下げるだけではなく、代謝にも深く関わっているのです。

逆に、汗もかかずに涼しいところばかりにいると、手足の痛み、発熱、頭痛、腹痛、下痢、嘔吐等の冷えの病気を出します。
逆に暑さにさらされ続けると、頭痛、発熱、口渇、多汗、熱射病等の熱の病気を発症しやすくなります。

『秋の過ごし方』 
「秋」は「容平」(ようへい)といい、成熟した木に実がなり、容器に満々と取り入れるという時期です。つまり、「夏」のエネルギーをたっぷり浴びて、十分に育った木から、おいしい果実を実らせ、収穫し、食欲の「秋」でたっぷり脂肪を蓄え、冬眠に備える準備をしましょうという季節です。

行動は、早寝早起き、日の動きに合わせるように。「夏」のおかげで身体の勢いがあるので、何を食べても美味しいし、身体を動かしても気持ちいい。色々なことが楽しくやれる季節なので、「食欲の秋」「スポーツの秋」「芸術の秋」「秋の収穫祭」など色々できる1年の中で至福の時です。そして、来る寒い寒い 「冬」に備えなければなりません。
しかし、「秋」の寒さは乾燥させます。これが喉を乾かし、風邪の源になりやすいので、体力を十分につけておかねばなりません。

『冬の過ごし方』 
「冬」は「閉蔵」(へいぞう)といい、蔵を閉めて漏らさない、閉ざされた時期です。
つまり、寒さから身を守るために、暖かくし、体温の低下を防ぐことが大事で、汗をかいて、皮膚の毛穴が開かないようにしなくてはいけません。 (冬場の汗は禁物です)
行動は、夜は早く床に入って、朝は日が昇ってからゆっくりと起きるようにしましょう。寒気から身を守ることにつながります。

「冬」の寒さは、血流を悪くし、免疫力を下げます。寒いところに長時間いると、発熱、頭痛、筋肉の痛み、しもやけ等を発症します。

さらにこの寒さが続くと、冷えは体内奥の内臓まで入り込み、下痢、腹痛、嘔吐、身体の機能減退、体の弱りにつながります。
しかし、この寒い時期に汗をかきすぎたり、酒を飲みすぎたりすると、閉じている皮膚から陽気を発散させてしまいます。その結果風邪をひきやすくなり、しいては、「冬」の間に守っている「陽の気」が抜けてしまうので、「春」に芽が出ません。

そして、上手に季節を過ごすと、また次の年の「春」が来る・・・。

皆さんのなかで、ここでお気づきの方もあるかもしれません。

病気になる元は、前の季節の過ごし方が関係すると思いませんか?

つまり、季節とは3か月ごとに変わります。
おわかりですね、3か月前から病気の根本が始まっているということです。

もうひとつ深く考えると、何年も慢性病で苦しんでいる方は、ずっと季節の過ごし方が間違っている場合が多いってことになりますよね。

人間も自然の中に生きています。季節の生き方って大事です。

ちょっと、見直してみませんか・・・。

最後までお読み頂き有難うございます。
 
                              院 長



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